空き家に金魚

猫ブログじゃないです

ちょっといいこと

 ここ数日、あっちこっち行ってたのでサボってましたが、今日は良いこともあったし、明日はお休みなので。まあ、学生ニートに休日も平日もあったもんじゃないですけどね。

 今日は日中、とある企業さんの説明会に参加しておりました。一通り会社の概要だとか、企業理念なんかを聞いた後の質問タイムで出ました、女学生お得意の質問。
「女性として働くうえで、御社の環境はどうですか?」
 産休とか、育休とかのことだと思うんですけどね……。だいたいどこの企業さんに行ってもこの質問に対する答えって同じなんですよね。いかに、社内に差別的な空気が残っていてもそんなこと言えないですし、当然といえば当然ですが。

 ただ、今回の回答はちょっと違ったんです。しかも、それがかなり私に刺さる感じの内容でして。差し障りのない程度に紹介しますと
「産休や育休のことを聞いているんなら、制度はありますけど、でもそれが君の考える女性として働きやすいことと一致するかは分からないので、君の考える女性として働きやすい環境というのを教えてくれますか?」
と、最初からなかなか切れ味がいい。

 そうなんですよね、「女性として働きやすい」って何だってとこなんです。
 子供を産んで、育てながらも働ける環境が「女性として働きやすい」環境なのかは疑問です。
 実際問題として、女性には妊娠、出産能力があり、さらに子供の栄養源となる母乳の分泌の可能なのでヒトとしての役割を全うしながらも、人間として生きたいと考えるなら必要不可欠な制度ではあるかと思います。また、一般的に男性より体格に恵まれない女性が、男性と同じ重さの荷物を同じ方法で運べるかと言われれば無理なので、そういうことを強いない環境も大事ではありますよね。
 でも、別にそれって「女性として働きやすい」環境なのかとは別な気がするんですよね。そもそも、上記のような環境は、男性だって働きやすいわけですし。
 
 常々そんなことを考えていたのですが、さらに訪問先の方はこう続けるのです。

「性差で働きやすいとか、働き難いとかそういうことを決めてしまうのは、私はどうなんだろうって思います。性別がどうとかいうより、人が個人として個性や能力が発揮できる環境かが大切だと思うし、私はそっちを大切にしてる会社で働きたいですけどね」

 細かい表現は違ったと思いますが、だいたいこんな内容でした。
 「性差より、個人の個性」実に刺さりました。
 私がずっと疑問に感じていたのは「女性として働くということを、産んで育てながら働くということに、一括していいのか?」という点だったんですよ。
 別に、女だからといっていつも結婚のこと考えて生きなくていいし、子供を産むことが正義でもない。
 人間、性別選んで生まれてきたわけじゃないですからね!
 子供を産んで育てながら働く人もいれば、結婚しないで普通に働いてる人もいる。結婚しないからっていってバリキャリになる義務はないし、私が個人としてどう生きたいかは、性別には左右されないんじゃないか。

 まさに天啓でした。

 その後、いくつか別の質問も飛び交っていましたが、私の脳内はさながらエヴァンゲリオンの最終回状態で「おめでとう」「おめでとう!」「めでたいなぁ」といった状態で、残念ながらあまり内容を覚えていません。すみません。

 いやぁ、でも参加して良かったなぁ……。